2014年10月
Posted on 2014年10月31日 00:06 under
BAG&洋服
10月16日付のDIARYで、裁断に入るところの写真をUPさせ頂いていた
深い赤(ボルドー)とブラックの2色染めのトートが完成。
わたくしはこのカラーの組み合わせを漆塗の'根来(ねごろ)'と呼んでおります。
使うほどに艶が出た様は、ほんとうにその名の通りの様になるのでございます。
となりのショップスペースに持っていくのももどかしく、
出来たばかりの作業台の上でパシャリ。
左右に伸びる'トラ'(牛の首のシワ)の美しい波の様なラインが御覧頂けるでしょうか?
(写真をクリック頂くと画像が大きくなり、ディティールをご覧いただけます。)
どんなお方にお使い頂けるのでしょう?
女性の方かしら? それとも殿方?
*次回フリーオープン:11月7日(金)・8日(土) 共に14:00~17:00
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月30日 09:25 under
BAG&洋服
カモフラージュのビッグサイズのトートが二つ完成。
カモフラージュというハードなアイテム。
今回のトートは本体の面積はうんと大きく、ハンドルは細くしました。
そういうコントラストやバランスというがわたくしのこだわりであり、
Nobuko Nishidaの個性。
ハンドルのカラーは、ダークグリーンとブラックの2種類。
それだけでも随分と雰囲気が異なるものでございます。
下の写真は私物。
同じく大きなサイズですが、ナッパと同じく非常に軽いので
荷物が少ない時でも頻繁に持っております。
ハードな使用で柔らかく艶やかに。
カモフラージュなのになんだか色っぽい。
十分ドレッシーな素材の洋服にも合う大人の顔に成長してくれています。
*次回フリーオープン:11月7日(金)・8日(土) 14:00~17:00
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月27日 09:28 under
BAG&洋服
昨日の日曜日は、ロンドンから来客。 客人は陶芸家。
英国ということで、ステラをシャーロックホームズ風に仕立ててお迎え。
今年3月にはわたくしが彼のアトリエを訪問。
今回はその逆のパターン。
つくるモノは違えども、制作のスタイルやポリシーなど、
不思議な位にお互い意見が合致する、深い何かを感じることのできる
大切な人。
用意した和菓子と器から、話題は器を包む、そして運ぶモノに派生し、
わたくしのつくったお仕覆や、少しずつ揃えた茶箱などどんどんひっぱりだして
大いに話は盛り上がる。
お蔭でアトリエはたちまちもので一杯に。
またその様は、追って写真と共に綴らせて頂けたらと思っております。
今日は、その贅沢な余韻を味わいつつも、
心地よい刺激を引きずりながらカモフラージュの制作を致すこととします。
JACKET:Nobuko Nishida
カシミヤ ノースリーブ:Nobuko Nishida
カシミヤ サルエルパンツ:Nobuko Nishida
トートバッグ:Nobuko Nishida
帽子・傘・:私物
スカーフ:私物(エルメス)
*来月のフリーオープン:11月7日(金)・8日(土) 共に14:00~18:00
(フリーオープンは毎月のことにて、HP上でのお知らせのみ、DMはお送りしておりません。)
*次回展示会(バッグのみ):来年3月19日~23日 東京六本木を予定
(DMをご希望の方は、HP中のCONTACTページよりメールをお送りください。)
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月24日 00:49 under
制作風景
時に音も振動も伴う作業。
故に、制作する時間含め上下左右のご近所様にご迷惑無き様、
気にしいしい致していた状況から、
2年前に今の場所に越してからはその気遣いからも解放され、
好きな時間に好きなだけ作業に打ち込めるように。
特に、アトリエとショップ部分を自分の思うままの空間に工事した
一年前からは、本当にここはパラダイス!
益々引きこもり生活に。(笑)。
春♀の御機嫌伺いと日に3度のお散歩以外は、
世間様のいはゆる一般的な時間の流れはできるだけ気にせず
体調、気分、お天気次第で作業時間も如何様にも自由にと最近思うに至っております。
不眠に悩むのはよして、いっそそれもクリエーションのグルーヴの一つ位に
ポジティブに受け止めようぞと思うに至っております。(とはいえ、それはなかなかに
そう簡単には参りませんけれど、、、)
カモフラージュは真夜中の制作が気分。
特に裁断に着手する時は、Jazzを聴きながら心身をニュートラル、
柔らかくして迷わず一気に致すのがbest way。
上下の写真2頭の牛革は全く同じ染料。
色の濃さの違いは、なめしの工程で使われた牛脂=オイルの量とその吸収の違い。
下のダークな方がオイル含有量が多い。
イコール使うほどに柔らかさが増し、更に色はダークに変化。
(こちらはトートに完成した段階で、変化した状態の私物を用いて詳しくご説明を致します。)
というわけで、次回フリーオープンに向けて、いよいよに、
これより制作はカモフラージュ一色になって参ります。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月23日 12:19 under
BAG&洋服
昨夜完成したばかりのダークブラウンxブラックの2色染めのトートバッグ。
少し小ぶりのサイズに仕上げました。
上の写真と同じダークブラウンの2色染めの革のトートバッグ。
少し前のDIARYでもご覧頂いた7年使用後の私物。
こちらは、明るいブラウンの2色染めのトートバッグ。
男性の方にもお持ち頂きたい。
ざっくりダイナミックな大き目のサイズに致しました。
下のこの写真は、上のトートと同じ色の2色染め。
'美の壺'の中でUNCLE MARKが持っていたもの。
長年のハードな使用で美しく艶やかに大人に成長しています。
*次回フリーオープン:11月7日(金)・8日(土)14:00~17:00
*来年3月東京での個展(バッグのみ、洋服の展示は致しません。)の日程は、
3月19日~23日とさせて頂くことになりました。
場所や内容等の詳細はまた追ってお知らせ申し上げます。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月16日 11:14 under
制作風景
'次はカモフラージュではないのですか?!'
というメールをいくつも頂戴しております。
はい、次回のフリーオープン(11月7日・8日)には必ずや、いくつかカモフラージュのバッグを
御覧頂ける様に致します。
なれど、今はとにかく、制作の気分は二色染め。
普段、同時進行で複数のバッグをつくることはありませんが、
一緒に並べた時のそれぞれのバランス、各々の個性をより引き立たせられる様にと
珍しく今回はパラレルで制作中。
お蔭でアトリエは混沌としてきていますが、それがなんとも、すばらしい革の力のお蔭で
ゴージャスな空間になっております。
NHK'美の壺'をご覧になった方からの最もお問い合わせが多かったのが
この深い赤と黒の二色染めにブラックハンドルのトートバッグ。
溜息が出る程に美しい革がイタリアから届きましたので、いよいよに裁断に掛かります。
裁断する時の重しは鉄の塊を革でくるんで手縫いで仕上げた手作り。
鉄のままだと革が冷たかろうと。。。 笑。
10月2日のDIARYでUPしております、わたくしの私物のトートは
以前からリクエストが多かったダークブラウンとブラックの2色染め。
こちらも繊細な染め上がりのものを選んで取り掛かることに。
ハンドルはいずれもシャープに艶のあるブラックでと思います。
濡れたような艶めかしい革はフランスでなめされた革。
これからクリスマスに掛けて、
海外からのお客様のアポイントがいくつか続いて参りました。
かなり怪しいわたくしの英語力、一体大丈夫なのかしら? と少々憂いておりますが、
まっ主役はバッグ達、彼らが助けてくれるでしょ。(笑)。
さて、そろそろに、束の間の、ほんの短い旅の支度を致さねば。
どのバッグを、どの洋服を共に致しましょ。
秋は旅に出たくなりますね。。。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月13日 16:26 under
制作風景
さてと、来月のフリーオープンに向けてまた淡々と制作を続けましょう。
俄かに台風の影響か、東京の空も暗雲立ち込めて薄暗くなってきました。
ちょっと落ち着かないこんな日は、ずっしりと重みのある強い個性の革と対峙するのが良いのです。
そこで選んだのは、明るい茶色とこげ茶の2色染めの、それはダイナミックな革。
ザックリ大きく裁断し、ブラックのハンドルでキリッと仕上げましょう、と思います。
Nobuko Nishida
一年のうち平均して3回は展示会をして参りましたが、今年は結局一度も致せないまま。
その分、毎月のフリーオープンの内容を充実させてと思いながら、なかなか果たせず心苦しく
思っておりました。
今回は意気込みを以て準備致しました。
DIARYを通じてそのわたくしの想いを受け取って下さったお客様がおいでの事にて、
特に初日は早々から沢山のお運びを頂きましたこと、心より嬉しく、御礼申し上げます。
昨日、15時前に完成してすぐにDIARYでUPした上右の写真の'REVERSE(リバース)'は、
そのほんの1時間後に、上左の写真2色染めのトートをこんなにもこっくり色に、艶やかに育てて下さったお客様の元に旅立つことに。 アトリエ滞留時間最短記録。
こちらのお客様は、他にもナッパブラック、ナッパグリーン、カモフラージュのトートもお持ち下さっているので、どれ程に毎日どの子も使って下さっているかと想うと、ただただ有難いばかりでございます。
'手放すのは寂しくないですか?'と良くお尋ね頂きますが、
出来上がった段階でわたくしからは独立した存在。
自分の手元に置いて置く為につくるのでなく、使って頂く為に制作しておりますので
早く巣立ってくれることが一番の喜び。
そして旅立ってから、沢山お供させて頂いている成長した様子をお客様に見せて頂けることが
何より幸せな時間でございます。
両サイドのギャザーのドレープがニコニコと笑っている様。
とても愛らしく印象深かったサーモンピンクの牛革の籠バッグは、ニュージーランド在住の方の元へ。
この子が海外にお嫁に行くことになるとは。。。 感慨無量。
もう3年程前になるでしょうか。
甘いオフホワイトとピュアホワイトの牛革で作ったトート。 懐かしい。。。
今回お運び頂いたお客様のものを撮影させて頂きました。
3月の個展では、名付けて'PANDA(パンダ)'シリーズを計画中。
BLACK x WHITE ミックスのいくつかをご覧頂く予定です。
今回のフリーオープンは、秋らしくシックな色のバッグで棚を埋めました。
久し振りに、Vネックのノースリーブのワンピースで寅次郎&春♀とお客様をお出迎え致しました。
生地はイタリアンウール。
20年程前にフェレンツエで求めたアンティークを襟もとに。
来月のフリーオープンは11月7日(金)・8日(土)14:00~17:00とさせて頂きます。
ご希望のお声多く、次回迄に、カモフラージュのバッグをいくつか制作をと考えております。
題して、'カモフラージュ祭り!' 笑、 是非、ご期待下さいませ。
今月の掲載誌。
今日からまたしばらく、食べるの大好き、酒豪UNCLE MARKが来日。
ほんの短い旅にも出る予定にて、更なる体重増量は必至の予感。
まっ、味覚の秋も楽しむと致しましょ。
どなた様にも台風の影響なく、きっと素敵な連休を過ごされます様、お祈り申します。
Nobuko Nishida
完徹の甲斐あって、カモフラージュのミニサイズのトートが初日に間に合って無事完成。
そしてできたてホヤホヤのこのベイビー、やはりいつもながらの人気者にて
早々にわたくしの手元から離れることに。
いつもよりハンドルを太く長くしましたので、フェミニンな雰囲気もありつつとっても凛とした顔立ち。
カモフラ―ジュプリントのこの革は張りがあり、ギュッと繊維が詰まっている為
(なめしの工程で牛脂はたっぷり吸いこんでいますので、使う内にどんどん速いスピードで柔らかく
なります)、大きなサイズより小さい方がよっぽどに実はとても力を要する最も手強い素材。
それは一つつくると、指先が震えて痺れる程。
力のある素材と対峙するのは容易ではありませんが、それだけに
出来上がった時の表情といいますか意志みたいなものを強く感じます。
そしてフリオープン2日目のたった今しがたに出来上がりましたのは
'REVERSE(リバース=裏返し)'という名の革でつくったこちらも小さめのサイズのトート。
その名の通り、丹念にケバを取って磨き上げた革の裏側を敢て表にした非常に手間の掛かった
特殊な素材。
つまり、下の写真は革の表側ですが、こちらが実際はバッグの裏側に配されることになります。
左下の刻印139デシ、1級(=プルミエールクラス)はトートの底の部分に。
左の奥が表側、右側が磨かれた裏側。 お分かり頂けるでしょうか。
つまりバッグを開くと中は表側なのでツルツル。
使う方、その人だけが感じることの出来る贅沢。
(是非、画像をクリックしてみて下さい。刻印が御覧いただけます。)
まだまだご覧頂けていないいろんな種類の革がございます。
来春3月の個展に向けて、そして毎月のフリーオープン毎にその色々をお見せできるよう、
惹かれるモノ達との出会いがありますように願って、
引き続き制作に勤しみたく存じております。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年10月 9日 22:02 under
BAG&洋服
ミッドナイトブルーとブラックの2色染めの革でつくったトートバッグが、
今しがた無事に完成。
下の写真は名付けて'樹皮'。
その名の通り、木の皮のような表情に仕上げた牛革。
使うほどに'古木'の様に、こっくりした色に変化していくのが楽しみな素材です。
'樹皮の小ぶりのバッグをつくって下さい。' と仰って下さっていた方、
DIARYをご覧になって下さっていたら嬉しいのですけれど、、、
あとひとつ、時間を掛けて少しずつパーツパーツをつくり進めてあったトートが
作業机の上で順番を待っている。
体力の限界に挑戦して、今宵このまま制作を続けてみようか、、、
いやもう休んで万全の体調でお客様をお迎えすべきか、、、
その結論は次のDIARYで。
*今月のフリーオープン:10月10日(金)&11日(土) 14:00~17:00
両日共、秋晴れの良いお天気の様子でございます。
みなさまのお運びを心よりお待ち申し上げます。
Nobuko Nishida