2014年2月
Posted on 2014年2月23日 17:33 under
BAG&洋服
少し前のDIARYでご紹介していました、DARK REDのクロコダイルの籠バッグ。
実物をご覧になりたいというお客様が多く、オーダー頂いた方のお優しいご理解を得て、
展示会中ディスプレイさせて頂いておりましたが、いよいよお手元にお届けすべしと本日梱包。
いつもは出来上がった時点で独立した我が子。
キッパリとした気持ちで清々しく送り出すのですが、今回は箱に入れては解きの繰り返しでなかなか離れがたい想いに囚われました。
この籠バッグは、子供というより気の合う女友達、とでも申しましょうか。。。そんな感じでございます。
オーダー頂いたのは2013年11月20日付(旧DIARYをクリックなさってください)のDIARYの中でご紹介したブラックのクロコの籠バッグと同じ方ですので、私自身緊張しながらも、お嫁に行く先が判っているだけにとても柔らかい気持ちで制作を楽しみましたから、その心持ちがバッグにも反映されたのかもしれません。
籠バッグのハンドル部分は、縫い合わせたステッチ糸がそのまま見えるようにしておく時もあれば、その上から更に革紐を巻く場合もあり、それぞれのバッグの雰囲気で折々に決めておりますが、今回は初めてその両方を半分ずつアシメトリーに仕上げました。
サイドからご覧頂くとお分かり頂け易いでしょうか?
いずれにせよ、決して寂しいだけでなく、晴れがましい、幸せな気持ちで送り出しましたのは勿論のことでございます。
元気でね。
Nobuko Nishida
アトリエ兼ショップでの展示会の初日、2月20日。
18:00終了の後、夜は久し振りにLIVEを観にBLUE NOTEへ。
小さな会場だと意外と観客席もステージのライトで眩しいこともあり、トムフォードの赤いサングラスはマストアイテム。一昨年買った一代目は失くしてしまいしばらく傷心の日々でしたが、今年に入って幸運にも全く同じものを見つけ相変わらずのヘビーユース。
今宵のバッグは艶のあるハラコのショルダーバッグ。
ロロピアーナのジャケットコートに同素材のサルエルパンツ。
インナーはカシミヤのノースリーブのショート丈。
Nobuko Nishidaでも、洋服やバッグをお気に召して同じものをリピートして買って頂くこともありますが、作り手としてそれは大変に嬉しいことでございます。
フィギュアスケートを観たまま一睡もせずだった為に睡魔の波が幾度も襲う。
見かねてWAITING BARのバーテンダーの方が
'目が覚めますよ'と薬草ベースのビターなリキュールを勧めて下さる。
わたしは十代の頃から、普段でも旅でも割とどこにでも殆ど単独で出かけます。
勿論、手持無沙汰なことも時にありますが、空間や人、モノと自分が直接対峙することができて
嫌いではありません。こうしたちょっとした会話も一人だからこそ一層心に残って楽しいものでございます。男性っぽい、、、ということなのかしらん?
Nobuko Nishida
日曜日は大雪の為に舞のお稽古が無くなり、
ぽっかりと恵みの、丸ごとフリーな一日。
DARK REDの籠バッグの制作の続きに勇んで取り掛かる。
これまでのプロセス同様に、驚くほど歌うように順調に進み、、、
一気に9割近い状態まで出来上がる。
しかしながら、、、
その喜びから1時間後にはこのような姿に。
アクシデント。
革に小さくポツリとほんの小さいながらミシン油のシミを発見。
牛革の部分でまだ良かった。これがクロコだったらと思うと、大げさでなく寒気が致しました。
完成に近いところまで出来上がっていましたが、仕方ありません。
何かにあたっても、やけになっても無駄。
方法はただ一つ。
やり直すだけ。
ひたすらほどく。。。
モノづくりの神様が笑ってわたしを空から見下ろしている。
'お前、そんなに簡単に出来たらちっとも面白くないだろう?'
そのまま丸一晩、何年かぶりに一瞬の睡魔にさえ襲われることもなく、自分でも驚くほどの
集中力で続けて朝まで制作。
そして今朝、無事に初めのよりも更にもっとQUEENな顔のバッグが仕上がる。
というか、仕上げる。
私とモノづくりの神様との戦いは永遠につづく。
Nobuko Nishida
*おしらせ
EXHIBITION at Nobuko Nishida Atelier 東京代官山
2014年2月20日(木)・21日(金)・22日(土) OPEN:12:00~18:00
(アトリエでの初めての展示会を致します。会場のスペースが限られておりますこと、プライベートな空間と なりますことから、今回のご来場はDMをご持参の方に限らせて頂きますことご了承ください。
詳細はEXHIBITIONページをご覧ください。)
Posted on 2014年2月 9日 16:49 under
Others,
春♀
朝目覚めると、なんだか明るい。
アトリエに行くと窓の外は真っ白な雪景色。
昨日、東京は一面銀世界となりました。
今日はきっと宅急便屋さんも来ない。
しんしんと静かな空気の中で仕事もはかどるに違いない!
と期待したのも束の間。
忘れてた、、、
我が家のリトルモンスター。
春♀は雪が大好きだった!
結局、何度もお散歩をせがまれることに。。。
10日前には犬に噛まれて全身麻酔だ,手術だのと大騒ぎしたことが嘘のような快復ぶり。
まあ、元気になってくれて何より。
一緒に雪まみれになって遊びました。
おめめとおはなは牛革、帽子はクロコのサイコロリング。
Nobuko Nishida
DIARY二つ目。
1月27日の記述の中でお約束していましたDARK RED クロコダイルの籠バッグの作業工程を
ご覧頂きます。
制作に入って今日で一週間。
緊張の裁断も無事終わり、今のところとても順調に進んでおりますが、
工程としては現段階で未だ全体の10%程度でしょうか。
次は籠バッグの表情を決める大きなポイントのひとつ、
両サイドのギャザーを寄せるプロセス。
続けてやりたいところですが、大切な部分ですのでここは焦らず慎重を期して
明日フレッシュな気分で致すことに。 ウズウズ。。。
それにしても、美しい色と上品な艶。
こちらが思うようにしなやかに協力的に動いてくれるクロコダイルでとてもやりやすうございます。
(中にはやんちゃで反抗的な子もいるのでございます。)
Nobuko Nishida
制作の空間と商品が置かれたスペースを区切る黒枠のガラス戸は、夏のリニュ―アル工事の時必ずとお願いしたこだわりの中のひとつ。
普段わたくしが一人で作業の時はOPEN。
フリーオープンの時や来客の折はCLOSE。
春♀も居りますのでやはり犬が苦手な方もおいででしょうということ、そして作業場は刃物など危ない道具も色々ということもありますから安全の為にもと思いました。
ですが、恥ずかしながら主のわたくしが何度かお客様の前でガラスに激突。
というわけで解放感が無くなるのは少々残念ですが、近々ブラックのフィルムを張ることに相成りました。
昨夜は久し振りの全身ALL IN BLACK。
髪も黒くしたこともあってか以前に増して魔女扱いされております。苦笑。
* EXHIBITION at Nobuko Nishida Atelier Vo.1
2014年2月20日(木)、21日(金)、22日(土)OPEN:12:00~18:00
(スペースの関係上、今回のご入場はDMご持参の方の方に限らせて頂きます。)
Nobuko Nishida
Posted on 2014年2月 6日 11:24 under
BAG&洋服,
着物
珍しく平日に舞のお稽古。
少し追われ気味の今日この頃。
なんだか平日の日中に仕事場を離れることに焦りのような気持ちもありましたが、いつもきっちり一人ひとりの時間を前もって決めて頂いていますので、お休みするとお師匠様はもとより、他のお弟子さまにもご迷惑が掛かります。故に予定通りに伺うことに。
'人の時間を無駄に奪うことほど罪はない'。
年を重ねるごとにそう強く思います。
東京は寒さが戻りました。ざっくりのいつもの伊兵衛織の紬。帯はにアフリカの布で作られたもの。
カシミヤのチャコールカラ―のHAORIは前を打ち合わせて。同じくロンググローブに手編みのマフラーをぐるぐる巻いて完全防備。
トートバッグはブラウンとブラックの2色染め。
わたしが仕事を忘れてリラックスできる時間は、集中している時。
その唯一の時間がお家元に稽古をつけて頂く約20分、のような気がしています。
人に何かを教えて頂く事、叱って頂くことは本当に幸せ、そして贅沢。
精神的にも、そして体の事を考えても、これからも無事に仕事を致す為に、舞のお稽古は細々にでも少しでも長く。。。
お稽古の帰り道はいつもそのように願いつつ、春♀の待つアトリエに急ぎ戻るのでございます。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年2月 5日 18:11 under
BAG&洋服
このところ毎日カシミヤニットばかり。
先日日曜のフリーオープンの日もはじめはこんな感じで、全身ユルユルのいつもの組み合わせに。
布帛(生地)も混ぜても少しはシャキンとした印象でお客様をお迎えせねばと、HAORIをロロピアーナのOVER JACKETに変え、久しぶりにブローチなど胸元に。もう昔むかしにイタリアで買ったアンティーク。上着を変えるだけでほんの少しでもきちんとした印象になったのでは?と思っておりますがいかがでございましょ。
動きやすさはそのまま、一日の流れのなかでも、TOPや気分次第で一瞬のうちにイメージを変えられるような服を心に留めてデザインしております。
Nobuko Nishida
Posted on 2014年2月 3日 13:42 under
BAG&洋服
先週に引き続いての日曜日のフリーオープン。
このところはお客様が重なることもほとんどなくゆっくりとしたペースのフリーオープンが続いておりましたが、昨日は時に数組様が重なって行き届きませず心苦しく思っております。
お越し頂いた方はご存じの通りとても狭い空間。ですが商品数、特に洋服は結構なヴァリエーションがございます。 みなさまお優しくお譲りあって頂き、お陰様にて楽しくそして賑やかな日曜の催しとなりました。 心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
お洋服からお靴までパパと全くお揃いのとってもお洒落さん。クルンクルンの巻き毛までお揃い。
パパがバッグを選ぶのをそれはお利口さんに待ってくれました。 中に入れそうに大きいね。。。
こんな愛らしい存在が日常に居る暮らしとは果たして一体どんなものなのでしょう?
わたくしにはシュールですらある美しい光景でございました。
'明日月曜日から早速使います。'と仰って下さっていましたがお使い心地は如何だったでのでしょう。
一枚どりでこれほど大きなものは滅多につくれませんし、これほどの迫力のものをお持ちになって
バランスを保たれる方も稀有。ブラウンとブラックの2色染めのGIANTトートバッグの素敵な旅立ちの日となりました。バッグの経年変化を見るのと共にお子様の成長ぶりも長く拝見できたら、、、作り手としてこんな幸せなことはないと思ったひとときでございました。深謝、心より。
Nobuko Nishida